尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は、与党「国民の力」の韓東勲（ハン・ドンフン）代表をはじめとする新たな執行部を大統領室に招いて夕食会を開きました。 
 
夕食会は24日、ソウル龍山（ヨンサン）の大統領室の庭で開かれ、大統領をはじめ、「国民の力」の韓代表と新たな執行部、大統領室の秘書官や補佐官らが出席し、メニューの豚のバラ肉の焼肉、サムギョプサルを食べながら、終始和気あいあいとした雰囲気が続いたということです。
 
出席者は、形式にとらわれないよう全員ノータイスタイルで、尹大統領は「融和」を強調し、韓代表と腕と腕とからめあってお酒を飲む「ラブショット」を演じたということです。
 
尹大統領は、「党内選挙は、終わったあとにはきっぱり忘れなければならない。これからどうすればうまくやっていけるかだけを考えよう」と話し、韓代表は、「尹政権と党の成功のために取り組む」と応じました。

尹大統領と韓代表が食事をともにしたのはことし1月29日以降、およそ半年ぶりです。
 
検察出身の韓代表は、同じく検察出身の尹大統領の側近でしたが、最近は尹大統領と距離を置き、批判的な発言をしていました。
 
「国民の力」の代表選出の過程では、尹大統領に近い勢力と大統領に距離を置く勢力との対立が浮き彫りになっていました。

韓代表は、このことを意識してか、代表当選後のあいさつでは、党の団結を強調していますが、今後、党の結束を図りながら、尹大統領と良好な関係を築いていくことが課題となっています。