北韓がごみや汚物をぶら下げて飛ばしている風船が、全国各地で見つかっていますが、空の便の一部にも影響が出ていることがわかりました。
ソウル地方航空庁は、ごみ風船が一定の距離よりも空港に接近した場合、安全をはかって滑走路の運用を中断する措置をとっています。
このため仁川国際空港の滑走路は、今月23日までに12回、合わせて265分間、中断されたということです。
ごみ風船によって、仁川空港の滑走路の運用が中断されたのは、北韓が風船を飛ばし始めた5月28日の4日後にあたる6月1日からでした。
航空機の離着陸に支障をきたした時間が最も長かったのは6月26日で、合わせて8回、166分間も滑走路が使えなくなりました。
北韓はこれまで10回にわたって、韓国に向けてごみ風船を飛ばしており、全国3359か所でごみ風船が見つかっています。
このごみ風船で、乗用車が破損したり、住宅街で火事が発生するなどの被害が出ているほか、今月24日には大統領室庁舎の敷地内にも風船が落下しています。