家事管理士として働く外国人労働者を受け入れるパイロット事業として、フィリピンからの家事管理士100人が、このほど韓国入りしました。
政府とソウル市は、少子化対策の一つとして、共働き家庭などでの育児負担を和らげるため、外国人労働者を家政婦として受け入れる制度の導入を進めています。
今回、韓国入りしたフィリピン人家事管理士100人は、4週間かけて韓国語や育児に関する研修を受けたあと、9月から各家庭に入る予定です。
フィリピン人家事管理士は、フィリピン政府に認証された資格を持っている人のなかで、韓国語でコミュニケーションが可能で、犯罪歴がない女性が選ばれています。
そして主な仕事は育児で、家事はほとんど行わないということです。
費用は、1日8時間で月238万ウォン、自治体などが派遣する家事管理士に比べて9.2%、民間に比べて21.7%安く設定されていますが、韓国の平均賃金を踏まえると、高いという声が出ています。
フィリピン人家事管理士を利用できるのは、ソウル在住で12歳以下の子どもがいるか、出産を予定している家庭で、今月1日の時点で422件の申請がありました。
このパイロット事業は、来年2月末まで行われます。