広島に原子爆弾が投下されてから79年目を迎え、犠牲になった韓国人を追悼するための慰霊祭が、前日の5日、広島市内で開かれました。
慰霊祭には韓国政府を代表して在外同胞庁の李相徳(イ・サンドク)庁長が出席し、「原爆の犠牲者を忘れずに、子孫が明るい未来を迎えられるよう積極的に支援します」とあいさつしました。
この慰霊祭は、1970年から毎年8月5日に開かれていて、ことしで55回目、在外同胞庁長が政府を代表して慰霊祭に出席したのは、去年、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と一緒に参拝したのに続いて、2回目です。
慰霊祭には、広島の韓国総領事館や在日本大韓民国民団など韓国側の関係者のほか、日本側の関係者ら200人あまりが出席しました。
1945年8月6日のアメリカが原爆を投下した当時、広島には、強制徴用の労働者や自らの意志で日本に渡った出稼ぎの労働者ら、韓半島出身者およそ10万人が住んでいて、そのうち、およそ2万人から3万人が犠牲になったと推定されています。