大雨の影響を受けて北韓で発生した洪水により、浄水場が浸水した可能性が出ていることがわかりました。
アメリカの政府系ラジオ放送局、自由アジア放送が6日、伝えたところによりますと、大雨が降ったあとの今月2日の衛星写真を分析したところ、洪水が起きた鴨緑江下流にある中州、威化島(ウィファド)で堤防が決壊して農地が冠水したほか、4キロにわたり島を横断する新たな水の流れが確認されたということです。
近くには平安北道(ピョンアンブクト)新義州(シニジュ)市の浄水場があり、住民の飲み水が作られていますが、この浄水場も浸水した可能性があるということです。
浄水場が浸水した場合は、飲み水が足りなくなるだけでなく、水系感染症による被害が拡大するおそれがあります。
2010年8月、新義州の浄水場が大雨によって浸水した際には、国際赤十字が580万リットル以上の飲み水を提供しました。
現在、複数の国際機関が北韓に対する支援を行う意向を明らかにしていますが、北韓は受け入れておらず、被害の復旧にはかなりの時間がかかるとみられています。