新型コロナウイルスの感染者が急増していることから、防疫当局は、夏休み明けの感染拡大に備えて、対策チームを強化することにしました。
疾病管理庁は13日、学校の夏休みや夏休みシーズンが明ける8月下旬に、新型コロナの感染拡大がピークに達する可能性があるとして、新型コロナ対策チームのトップを、これまでは局長級としていたのを、疾病管理庁長に格上げし、組織を強化することを明らかにしました。
ただ、新型コロナの危機レベルの引き上げは、今のところ検討していないということです。
韓国では、7月に入ってから新型コロナの感染者が急増していますが、専門家らは、猛暑によって室内での活動が増えた一方、マスクの着用率が低くなっていることや、エアコンの使用によって十分な換気が行われていないことが背景にあると指摘しています。
疾病管理庁によりますと、8月第1週は、病床30床以上の病院級の医療機関220か所の新型コロナによる入院患者数は861人で、7月第2週の148人のおよそ6倍に増えています。
全国には、病院級の医療機関が1800あまりあることや、入院していない軽症患者もいる点を考慮すれば、実際の感染者数は数十倍に上るものとみられています。