慶尚南道(キョンサンナムド)の前の知事、金慶洙(キム・ギョンス)氏が、8月15日の独立記念日「光復節」に際しての特別恩赦で復権しました。
金慶洙前知事は、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の代表的な側近とされており、現在、李在明(イ・ジェミョン)代表の「1強」となっている、最大野党「共に民主党」の勢力図に変化をもたらすかが注目されています。
金前知事は、光復節の特別恩赦で復権した13日、自身のSNSに「韓国社会のために役立つ役割は何かをじっくり考えたい」と投稿しました。
金前知事は、文在寅氏を大統領選挙で当選させるために、2016年11月からネット上のコメントで世論操作を行った疑いで、2021年7月、最高裁判所にあたる大法院から懲役2年を言い渡され、知事の職を失っていました。
金前知事は当初、公職選挙法などによって、2027年12月までは選挙に出馬することができませんでしたが、今回の復権によって、2026年の地方選挙や2027年の大統領選挙への出馬が可能になりました。
金前知事は、2002年の大統領選挙で、盧武鉉(ノ・ムヒョン)陣営の戦略企画を担当し、盧武鉉政権では広報担当秘書官を務めました。
そして、2013年の大統領選挙では文在寅陣営で活動し、2016年には第20代国会議員に当選、2018年に慶尚南道知事に就任していました。