韓国を訪問した外国人観光客のうち、大都市を訪れた割合が減った一方、地方を訪れた割合が増えたことがわかりました。
韓国観光公社によりますと、ことし上半期に仁川空港、金浦(キンポ)空港、仁川港から入国した外国人は572万9000人でした。全体の74.4%で、去年の同じ時期に比べて8.9ポイント減りました。
仁川空港、金浦空港、仁川港は、主にソウルをはじめとする首都圏を訪問する際に利用されます。
また、上半期に金海(キメ)空港と釜山港から入国した外国人は73万7000人でした。全体の9.6%で、去年と同じ水準でした。これらは韓国第2の都市、釜山を訪れる際に利用されます。
一方、済州空港または済州港から入国した外国人は63万2000人でした。全体の8.2%で、去年の2.3倍に増えました。
そのほかの地方空港や地方港から入国した外国人は60万3000人で、全体の7.8%を占め、去年の2.2倍となりました。
外国人が訪れる地域が、ソウルや釜山から済州島やほかの地域に徐々に移動していることを示しています。
ただ、ソウルを訪れる割合が依然として圧倒的に高いため、日本やタイなどのように地方の観光をさらに盛り上げなければならないとの声も少なくありません。