ことし初めて韓半島に接近する見込みの台風9号が、北上を続けていることから、政府は警戒レベルを強めています。
台風9号が20日から韓半島に影響を与え始めるとみられることから、行政安全部は、20日午前8時、中央災害安全対策本部の非常対応レベルを第1段階とし、危機警報レベルを4段階のうちもっとも低い「関心」から「注意」へと、1段階引き上げました。
気象庁によりますと、台風9号は、20日午後6時ごろに済州島(チェジュド)の西帰浦(ソギポ)市の西側を通る見込みです。
この時の最大風速は、秒速19メートル、風速15メートル以上とみられ、「強風域」は半径150キロから170キロになる見込みです。
このため済州地方気象庁は、20日午前4時、済州島南海上に台風注意報を発令しました。
台風の接近を受けて、漢拏山(ハンラサン)の登山コースは、7つのうち5つが全面、または一部閉鎖となりました。
台風9号は、その後、韓半島西側の海、西海(ソヘ)を北上して、21日午前0時ごろには、全羅南道(チョンラナムド)木浦(モクポ)の西北西およそ80キロの海上で、熱帯低気圧に変わるものと予想されています。