尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と日本の岸田総理大臣が、来月初めに韓国で首脳会談を行う方向で検討していることがわかりました。
岸田総理大臣が来月末に退任する前に韓日首脳会談を開催することで、両国の協力関係を再確認する狙いがあるものとみられます。
大統領室は20日、「岸田総理大臣が次期自民党総裁選挙に立候補しない意向を表明する前から、日本側が韓国訪問の意向を伝えてきた」としたうえで、「不出馬を表明したあとも議論が行われているが、まだ決まったことはない」と明らかにしました。
これに先立ち、日本の共同通信は、岸田総理大臣が韓国を訪問し、尹大統領と会談する方向で検討に入ったと、外交消息筋の話として報じました。
日本では来月27日に自民党総裁選挙が行われますが、岸田総理大臣は不出馬を表明しています。
大統領室は、「尹大統領は、韓日のシャトル外交として、いつでも岸田総理大臣に会う用意がある」と述べ、日程が決まり次第発表すると明らかにしました。
岸田総理大臣の韓国訪問が実現した場合、ことし5月末にソウルで開かれた韓日中首脳会談以来、4か月ぶりの来韓となり、去年5月にソウルで開かれた韓日首脳会談を含め、岸田総理大臣は在任中に韓国を3回訪問することになります。
韓日両国は、今回の首脳会談を通して、アメリカと日本のトップが交代しても、韓日と韓日米の連携が強固であることを、国内外にアピールする狙いがあるものとみられます。
尹大統領と岸田総理大臣、そして大統領選への不出馬を宣言したアメリカのバイデン大統領は先月18日、「キャンプ・デービッド宣言」から1年を迎えるのに合わせて共同声明を発表し、3か国の連携の重要性を改めて強調しました。