尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、21日、韓国陸軍の地上作戦司令部を訪問し、19日から始まった定例の韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド」に参加している韓米両国の将兵らを激励しました。
地上作戦司令部は、韓国軍将兵の半数以上の25万人を指揮・統制する韓国防衛の中心的な部隊で、韓国軍の最高指揮権を持つ大統領が地上作戦司令部を訪れたのは、2019年の創設以降初めてです。
尹大統領は、ここで演説し、「北韓政権は、いつでも挑発を仕掛けることができる、地球上でもっとも非理性的な集団だ」と批判し、「韓国軍の強力な安全保障体制だけが北韓の誤った判断を阻止できる。北韓政権は社会主義体制による赤化統一を目指して、ことあるたびに韓国を威かくしているが、侵略はすなわち北韓政権の終わりだということを明確に認識させなければならない」と強調しました。
尹大統領は今月に入って、安全保障担当ポストに韓国軍の高官出身者を据えるなど、北韓に対して強硬な姿勢を示しています。