新型コロナウイルスへの感染増加が続いていますが、今後は減少に転じる見込みだと、疾病管理庁ではみています。
疾病管理庁によりますと、新型コロナの感染による入院患者数は、6月末から増え続けていますが、伸び率は先月第4週から減少に転じ、今月第3週には大幅に減少したということです。
疾病管理庁の池栄美(チ・ヨンミ)庁長は22日の会議で、「こうした鈍化の傾向を考慮すると、感染者数は今週または来週以降は減少に転じ、今月第4週に35万人としていた当初の見通しを、下回ることが予想される」と述べました。
また「オミクロン株の致死率はインフルエンザ並みだが、重症化しやすい高齢者を保護する必要がある。重症患者がすぐに治療を受けられるように医療体制を整える」 と強調しました。
医学部の定員拡大をめぐって、政府と医療関係者の対立が続くなか、新型コロナの患者数の増加によって、救急救命室に負荷がかかり過ぎないようにするため、政府は以前、新型コロナ感染者を受け入れていた公共病院を中心に、病床の余裕分を確保し、医療機関間の協力体制を構築する方針です。