パリオリンピックでメダル32個を獲得し、総合8位の好成績を収めた韓国選手団を招いて大統領主宰の夕食会が21日、開かれ、選手団の健闘を祝いました。 
 
夕食会では、オリンピックに出場した選手全員とコーチ陣に「国民感謝メダル」が贈られ、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領はメダルを獲得できなかった選手を含めて、選手全員の活躍を称賛しました。
 
また、尹大統領は夕食会の挨拶で、「古い慣行を大胆に革新し、若者の価値観や文化、意識に見合った自由で公正なトレーニングシステムをつくる必要がある」と強調しました。
 
バドミントン女子シングルスで金メダルを獲得したアン・セヨン選手が、バドミントン協会による選手の管理や意思決定システムの問題点を指摘したことを受けて、スポーツ界をめぐる理不尽な環境が議論になっていますが、こうした状況を改善していくという大統領の意思を明らかにしたものとみられます。
 
夕食会には、選手団を裏で支えた選手の家族とスポーツ科学研究員、パリで選手団の食事をサポートしたシェフも参加し、およそ3時間にわたって行われた夕食会は、関係者が一丸となって成し遂げたオリンピックの成果を祝う場となりました。