イスラエルとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラによる武力衝突が続いているなか、韓国人180人あまりが、宗教行事に参加するため、イスラエルに入国したことがわかりました。
イスラエルにある韓国の在外公館が25日、明らかにしたところによりますと、韓国人180人あまりが、現地で行われる宗教団体の行事に参加するため、イスラエルに入国しました。
この韓国人らは、イスラエルに1週間ほど滞在する計画だということです。
この180人の入国で、イスラエルにいる韓国人は、およそ680人となり、韓国政府は、すべての韓国人に対して、速やかに出国するよう呼びかけています。
現在、イスラエルとレバノンの国境地域には、4段階ある渡航警報で最も高いレベルの「旅行禁止」が発令されており、それ以外のイスラエル全域にも2番目に高い「出国勧告」が出されています。
韓国外交部の当局者は、「これまでに韓国人の被害は確認されていないが、国民の安全を守るために必要な措置を今後もとり続けていく」としています。
イスラエル軍は25日、ヒズボラの軍事拠点に空爆を行い、これに対抗してヒズボラも同じ日にイスラエル軍の基地などを標的に、ロケット弾と無人機を発射するなど、緊張が高まっています。
2007年7月には、韓国のキリスト教系の宗教団体が、危険地域であるアフガニスタンに布教目的で渡航し、23人がイスラム主義勢力タリバンに拉致され、2人が殺害され、韓国政府の交渉によって、残りの21人が段階的に開放されています。