ソウルの地下鉄を運営しているソウル交通公社は、市庁駅など6つの駅構内にある独島(トクト)の造形物をリニューアルし、一部の駅では、造形物の代わりに独島の映像を流すモニターを設置することにしました。
ソウル交通公社によりますと、老朽化した独島の造形物の撤去が完了した、蚕室(チャムシル)、安国(アングク)、光化門(クァンファムン)の3つの駅には、造形物の代わりに、独島の映像を流すモニターを設置します。
当初、これらの駅には壁に造形物を設置する計画でしたが、市民の注目度や管理の容易性などを考慮して、壁にモニターを設置し、独島の四季を映し出す映像を流すことにしたということです。
まだ造形物が撤去されていない、市庁、金浦空港、梨泰院(イテウォン)の3つの駅では、10月ごろまでに、これまでの造形物を新しく塗り直す予定です。
ソウル交通公社が蚕室駅などの独島の造形物を撤去したことについて、野党を中心に尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権に何らかのねらいがあるのではないかという声が出ており、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は、25日、真相を究明するための調査に着手するよう指示しています。
このためソウル交通公社は、造形物のリニューアルの内容や日程などを、各駅に貼りつけたほか、今後、リニューアルの進行状況を明らかにしていくことにしています。