北韓が、口径240ミリの新型多連装ロケット砲の発射実験に成功したと明らかにしました。
労働党機関紙の労働新聞は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が27日、兵器生産工場の国防工業企業所で生産された口径240ミリの新型多連装ロケット砲の発射実験に立ち会ったと伝えました。
多連装ロケット砲は、北韓が「ソウルを火の海にする」と威嚇する際に言及する兵器で、韓国の首都圏を目標にしているといわれています。
北韓はことし2月、誘導機能が備わった口径240ミリの新型多連装ロケット砲の開発に成功したと明らかにしました。
ことし4月に、性能を確認するための発射実験を実施したほか、5月には、金委員長がロケット砲を載せた車両の試運転を行い、兵器の生産拡大と歩兵の戦闘力強化を指示しました。
金委員長が従来型兵器とされる口径240ミリの多連装ロケット砲の性能強化を続けていることについて、韓国に対する脅威を高めるだけでなく、ロシアへの輸出も狙っているとの分析が出ています。