7月から急増していた新型コロナウイルスによる入院患者が先週は減少に転じ、夏場の流行はピークアウトしたものとみられています。
疾病管理庁が30日、発表したところによりますと、入院患者のサンプル調査や救命救急病院でのモニタリングなどで多角的に分析した結果、新型コロナウイルスに感染して入院した患者の数は、ことし1月28日から2月3日にかけて875人を記録したあとは減少傾向が続いていましたが、6月末から再び増加に転じていました。しかし、8月11日から17日には1464人を記録したあと、翌週の18日から24日には1170人となり、前の週に比べて20.1%減少したことがわかりました。
また、重症急性呼吸器感染症のサンプル調査でも、入院染者の数は今月4日から10日は83人となりピークを迎えたあと、2週間連続で減少し、先週は46人にとどまりました。
疾病管理庁は、「一週間当たりの新型コロナウイルス感染者の数は、当初予想していた35万人より少ない20万人以内にとどまると予想される」と説明しました。
しかし、「地域をまたぐ移動が増え、帰省などによる高齢の家族との接触が増える秋夕(チュソク)連休期間中は感染リスクが高まるため、感染状況の安定化に向け、感染予防対策を徹底すると同時に、重症化リスクの高い高齢者は、10月に行われるワクチン接種を積極的に検討してほしい」と呼びかけています。