政府は、全国各地に設置された、旧日本軍慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」についての初めての調査を行っています。
女性家族部は先月26日、全国の自治体に公文書を送って「平和の少女像」の現況調査を要請し、現在、その結果をまとめています。
現時点では、全国におよそ150の少女像があると推定されています。
政府が、少女像の数や位置など、現況を把握するための全数調査を行うのは、今回が初めてです。
今回の調査は、少女像が損なわれることを防ぎ、旧日本軍慰安婦被害者についてのデマを流布した者を処罰することを骨子とする法案が、国会で相次いで発議されていることを受け、状況を把握するためのものです。
これに先立って、先月6日、少女像にビニール袋を被せたりするなどのき損行為があったことを受け、放送や出版などで慰安婦被害者を侮辱したり、虚偽の事実の流布や、少女像をき損した者を処罰する内容が盛り込まれた法案を野党「祖国革新党」の議員が発議しています。
また、最大野党「共に民主党」所属の議員も、先月16日、少女像など慰安婦被害者を記念する記念物のき損を防ぐための法案を発議しています。