日本の岸田総理大臣は、今月6日から2日間の日程で韓国を訪問し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と首脳会談を行うことになりました。
大統領室は3日、岸田総理が今月6日から2日間の日程で韓国を訪問すると発表しました。
岸田総理が韓国を訪れるのは、ことし5月に行われた韓日中首脳会議以来で、今年に入って2回目です。
尹大統領との首脳会談が行われるのは12回目となります。
大統領室は、岸田総理の訪問について、「退任を控えている岸田総理が、去年再開した韓日両国の『シャトル外交』の成果を確認し、今後のさらなる協力拡大への強い意思を表明したことで実現した」と説明しました。
会談では、来年で韓日国交正常化から60年となるのを見据え、安全保障、経済、人的交流といった幅広い分野での、さらなる連携強化をめぐって意見が交わされる見通しです。
一方、日本のメディアは、今回の首脳会談で、両国政府が第三国での有事に備え、チャーター機や車両の相互利用など、自国民の退避に関する覚書を交わすと報じました。
また、韓日外交筋によりますと、両国は、韓日国交正常化60周年に向けた友好政策の一環として、双方の国を訪れる観光客が入国審査を出発地で事前に行う「プレクリアランス(事前入国審査)」制度をそれぞれ導入する方向で検討に入ったということです。