尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は6日、日本の岸田総理大臣とソウルで会談します。
尹大統領と岸田総理大臣が対面で会談するのは12回目で、今回の会談では、これまで進めてきた韓日関係の改善に向けた取り組みを振り返るとともに、協力関係の今後の発展についても議論するものとみられます。
岸田総理大臣は、次の自民党総裁選挙に立候補せず、首相を退任する意向ですが、自身の退任後に発足する次の政権でも、韓日関係の改善に向けた取り組みが続くことを希望しているということです。
大統領室は、「退任を控えている岸田総理大臣が、両国関係の発展の方向性について議論するため、韓国訪問を積極的に希望し、会談が実現した」と明らかにしました。
そのうえで、「両首脳は、これまでの11回にわたる会談で作り上げてきた協力関係の成果を振り返るとともに、今後の両国の協力をはじめ、域内やグローバルでの協力の発展の方向性についても議論する」と述べました。
今回の首脳会談では、第三国で有事などが起きた際、それぞれ自国民を退避させる場合の相互協力や、韓国の空港で日本への入国審査を事前に行う「事前入国審査制度」の導入について、議論が行われるかにも注目が集まっています。
これについて日本メディアは、韓日両政府が、今回の首脳会談でこうした内容について議論する予定だと報じています。
一方、岸田総理大臣は7日、ソウル大学で日本人留学生との懇談会に出席します。
岸田総理大臣のソウル大学訪問をめぐっては、韓日関係の改善の機運が未来世代にも続くことを願う思いが込められているとの分析が出ています。