パリオリンピックのバドミントン女子シングルスで、金メダルに輝いたアン・セヨン選手が、韓国バドミントン協会の選手管理など問題点を指摘したことを受けて、文化体育観光部が協会を調べた結果、さまざまな不当行為や不正が発覚しました。
文化体育観光部は10日午前、バドミントン協会の調査結果の中間報告を発表しました。
それによりますと、アン選手が不当だと主張した「韓国代表ではない選手の国際大会への出場制限」については、不当だと判断し、こうした規定を廃止する方針を示しました。
この規定は2016年に設けられたもので、韓国代表でないバドミントン選手が国際大会に出場するには、韓国代表として5年間活動した経験があり、男子28歳以上、女子27歳以上の場合にだけ出場できると定めています。
また協会は、ユニフォームだけでなく、競技力に直結するラケットや運動靴まで、スポンサーの製品だけを使用するように定めていて、文化体育観光部は、これも改正しなければならないとしました。
さらに、スポンサーからの後援金のうち20%を、選手団に配分するように規定が設けられていましたが、2021年6月に、この条項を削除したほか、国際大会で優れた成績を上げた選手に与えられるスポンサーからのボーナスも、きちんと支払われていなかったということです。
文化体育観光部は、協会長などの役員による、スポンサーからの後援物品の横領または背任も疑われるとしたほか、一部の役員が協会の規定に反して成功報酬も受け取っていたことも摘発したと、明らかにしました。
文化体育観光部は、ほかの選手たちの意見もまとめて、今月末に最終的な調査結果を発表する予定です。