北韓の建国記念日を迎え、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が、核兵器を増産する方針を改めて示しました。
北韓の朝鮮中央通信は10日、建国から76年となった9日に、金委員長が朝鮮労働党の幹部らを前にして、国政運営の方向性に関する演説を行ったと伝えました。
金委員長が、記念式典や錦繡山(クムスサン)太陽宮殿の参拝に参加せずに演説を行ったのは、今回が初めてです。
金委員長は演説で、「われわれはいま、核兵器の数を大幅に増やす政策を揺るぎなく貫徹している」としたうえで、「核兵器をいつでも正しく使用できる態勢がさらに徹底されなければならない」と述べました。
こうした中、10日にソウルで開催された韓日米防衛実務者協議で、3か国は安全保障における協力強化を改めて確認しました。
韓日米の3か国は、ことし6月、海上や空域のほかサイバー空間にまたがる共同訓練「フリーダム・エッジ」を初めて実施しましたが、ことし下半期に2回目の訓練を行うことで合意しました。