11月のアメリカ大統領選挙に向けたハリス副大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会が行われ、北韓政策に対する両候補の意見の相違が鮮明になりました。
ハリス氏は、「トランプ氏が、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とラブレターを送り合っているのは有名な話だ」と指摘したうえで、「金委員長のような独裁者は、トランプ氏のことを操りやすいと思っているため、トランプ氏が大統領になることを願っている」と主張しました。
そのうえで、「トランプ政権時代の軍の指導者らは、トランプ氏を恥ずかしく思っている」と付け加えました。
これに対して、トランプ氏は、ハンガリーのヴィクトル首相が、「中国やロシア、北韓は、トランプ氏を恐れている」と述べたことについて言及し、「私が政権をとれば、世界平和を取り戻すことができる」と主張しました。
トランプ氏は、金委員長と首脳会談を3回開催したほか、北韓に核実験とICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験を中断させましたが、バイデン政権が発足してからはICBMの発射実験が相次いでいることを指摘したものとみられます。
両候補はこの日、韓半島問題について深く言及しませんでしたが、対北韓政策と認識における意見の相違が鮮明になったものとみられます。