19世紀の終わりから20世紀初頭の大韓帝国当時、対アメリカの外交活動の中心となっていたワシントンの元の大韓帝国公使館が、アメリカの国家歴史登録財に登録されました。
韓国の国家遺産庁は、ワシントンにある元の大韓帝国公使館が、現地時間の9日、アメリカの国家歴史登録財に登録されたと、11日、明らかにしました。
アメリカの国家歴史登録財は、文化遺産保護制度のひとつで、アメリカ政府が保全するのに値すると考える地区や史跡、建築物、建造物などが指定されます。
韓米外交の現場として、アメリカの歴史において重要な場所である点が評価されたということです。
大韓帝国公使館は、韓国史上初めて、欧米国家に設置された外交公館で、1877年に建てられました。
その後、1889年からアメリカに派遣された公館員が常駐し、1905年に日本の植民地支配によって外交権を失うまでの16年間、大韓帝国の公使館として使われていました。当時は国際的に、今のような大使ではなく公使がその国を代表していました。
国家遺産庁は2012年、大韓帝国公使館だった建物を買い取り、5年間にわたって資料調査や復元、リニューアル工事などを行ったあと、2018年に歴史展示館として公開していました。