ロシアは、韓国政府が今月はじめに導入した、ロシアに対する追加の輸出規制措置について、両国関係を悪化させる行為だと批判しました。
ロシアのスプートニク通信によりますと、ロシア外務省の報道官は11日、ブリーフィングを行い、韓国の産業通商資源部が最近、ロシアへの輸出を規制する対象品目を拡大したことについて、「敵対的な措置だ」と述べました。
産業通商資源部は、ロシアとベラルーシ向けに輸出される物資のうち、軍事目的に転用できる製品の輸出を禁止していますが、その対象品目を、これまでの243件から1402件に拡大すると、5日、発表しました。
これについてロシア外務省の報道官は、韓国の一方的な制裁は違法であると強調したうえで、このような措置は、両国の貿易、経済関係をさらに悪化させるもので、両国関係の維持に役立たないことは明確だと述べました。
また、ロシアを離れた韓国企業が、今後、ロシア市場に復帰する際の妨げになるだろうとして、韓国の利益にも反すると主張しており、他国の違法な措置を模倣しないよう呼びかけました。