北韓は来月7日に、国会に当たる最高人民会議を開催し、憲法の改正などを議論する予定で、韓国との統一方針を定めた記述の削除や領土に関する規定の修正が議論されるものとみられます。
朝鮮中央通信が16日に伝えたところによりますと、北韓では15日、最高人民会議の常任委員会総会が開かれ、来月7日に最高人民会議を招集することが決まったということです。
9か月ぶりとなる今回の最高人民会議では、社会主義憲法の修正や補完に関する問題を議論するとしていて、韓国との統一方針を定めた記述の削除や領土に関する規定の修正が含まれるものとみられています。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、去年12月の党中央委員会総会で、南北関係を「敵対的で交戦中の二つの国家関係」と定義し、今年1月には憲法に領土・領海・領空に関する条項を新設して主権を行使する領域を限定した上で、統一に関する表現を全て削除するよう指示しています。