新型コロナウイルスの世界的流行が収束し、海外旅行をする人が増えているなか、外貨の不正な持ち出しや持ち込みが急増していることがわかりました。なかでも対象国は日本がもっとも多く、円安の影響で日本旅行が増えたことが影響しました。
関税庁のまとめによりますと、ことし1月から5月までに外貨を不正に持ち出したり持ち込んだりして摘発された件数は363件で、204億ウォンにのぼりました。
新型コロナの影響で出入国が制限されていた2021年の1年間で摘発された369件に迫る水準です。
日本を対象とする外貨の不正な持ち出しや持ち込みは、2021年の35件、2022年の121件から去年は232件に増え、ことしは5月時点で120件となりました。
外貨の不正な持ち出しや持ち込み件数は、日本が最も多く、円安の影響で日本旅行が増えたことが原因とみられます。
これらの外貨は、違法薬物の購入や密輸、振り込め詐欺など犯罪に悪用されるケースが多く、最近では暗号資産の購入に使われる事例も確認されました。