北韓の崔善姫(チェ・ソニ)外相が、ロシアのラブロフ外相とモスクワで会談し、二国間関係の発展について議論しました。
ロシア外務省によりますと、ラブロフ外相と崔外相は、ことし6月に締結した「包括的戦略パートナーシップ条約」に従い、二国間関係をどのように発展させるかについて意見交換を行ったということです。
ロシアのプーチン大統領と北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長はことし6月に平壌で開かれた首脳会談で、有事の際の相互支援をうたう「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結し、協力関係をアピールしました。
崔外相は、ロシア北西部のサンクトペテルブルクで18日から20日まで開催される「ユーラシア女性フォーラム」の関連会合に出席するためロシアを訪問しています。
これに先立ち、今月13日には、プーチン大統領の側近とされるショイグ安全保障会議書記が平壌を訪問し、金委員長と面会しました。
両国の高官による接触が相次いでいるなか、金委員長のロシア訪問の日程調整を行ったかについても関心が集まっています。
また、アメリカやNATO=北大西洋条約機構の加盟国が、ウクライナが西側諸国の兵器でロシア本土を攻撃することを認めるか注目されるなか、北韓とロシアの武器の取り引きや先端技術の移転などを含めた軍事分野での協力について議論した可能性が高いとの分析も出ています。