アメリカのFRB=連邦準備制度理事会が18日、0.5%の金利引き下げを決めたことを受けて、韓国銀行は19日、「市場状況点検会議」を開き、韓国経済への影響と対応について話し合いました。
アメリカのFRBは、17日と18日、金融政策を決める会合を開き、政策金利を0.5%引き下げて、4.75%から5%の幅にすることを決めました。
金利の引き下げは、新型コロナの感染拡大で株価の急落などに対応するため、臨時の会合で利下げを決めた、2020年3月以来、4年半ぶりです。
これを受けて韓国銀行は19日、「市場状況点検会議」を開き、韓国経済への影響と対応について話し合いました。
この会議で、柳相大(ユ・サンデ)副総裁は、「アメリカの利下げは、為替市場の変動性の緩和に前向きに働くと期待されている。韓国の景気や物価、金融の安定に、集中して金融政策を運用できる余力が高まった」と語りました。
この発言は、今回の利下げで、韓米の金利差が1.5ポイントに縮まり、韓国の消費者物価が落ち着き始めているなか、首都圏の住宅価格が安定し、家計負債が減少すれば、そのタイミングで利下げを検討するとする考えとみられます。
韓国銀行は、去年2月から先月まで13回連続で政策金利を3.5%に据え置いてきましたが、来月11日に予定される会議で、利下げに踏み切るかどうかに注目が集まっています。