韓国北部の「漢灘江(ハンタンガン)ジオパーク」が、ユネスコの世界ジオパークとして再認定されました。
京畿道(キョンギド)によりますと、漢灘江ジオパークは、今月8日から15日までベトナムで開かれていたアジア太平洋ジオパーク・ネットワーク・シンポジウムで、再認定が決まったということです。
世界ジオパークは、4年ごとに再認定審査を行っていて、2020年に認定を受けた漢灘江ジオパークは、今回初めての再認定審査を受けました。
京畿道は、「2020年に認定を受けたときにユネスコが勧告した事項を、誠実に履行して再認定に成功した」というコメントを出しました。
漢灘江は、北韓の江原道平康(ピョンガン)郡から軍事境界線を越えて韓国側の江原道鉄原(チョロン)郡へ、そして京畿道の臨津江(イムジンガン)に合流する川で、流域1166平方キロメートル、ソウル汝矣島(ヨイド)の400倍に相当する面積が、ジオパークに指定されています。
南北の軍事境界線付近のDMZ=非武装地帯の手つかずの生態系や、50万年前にマグマが冷え固まる際に収縮してできた、柱状の岩「柱状節理」など、内陸部では、まれな火山活動による地形がそのまま残っています。
韓国の世界ジオパークは、ほかに、済州島、慶尚北道(キョンサンプクト)青松(チョンソン)、光州(クァンジュ)市の無等山(ムドゥンサン)、全羅北道(チョンラブクド)の西海岸を含む、合わせて5か所がユネスコから認定されています。