北韓の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相は、ロシアで開かれた国際会議で演説し、韓半島情勢について、「厳重な危険ラインに近づいている」との認識を示したうえで、北韓の主権や住民の安全を脅かす「いかなる敵対行為も看過しない」と強調しました。
北韓の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は22日、崔善姫外相がロシアのサンクトペテルブルクで20日まで開かれた「第4回ユーラシア女性フォーラム」で演説し、韓半島を取り巻く安全保障環境について、「アメリカとアメリカに追従する一部の国による排他的な同盟追求政策によって、緊張激化と対決の悪循環から抜け出せずにいる」とし、「最近では、さらに厳重な危険ラインに近づいている」と主張しました。
崔外相はそのうえで、「北韓の自主権と尊厳、人民の安寧を脅かすいかなる敵対行為も許さず、看過しない」と述べました。
ウクライナ情勢については、「欧米諸国の数十年にわたる敵対的な政策によってロシアの安全保障上の利益が侵害された結果だ」と主張し、「ロシアの軍と人民の聖戦に、変わらない支持を表明する」と述べ、ロシアを支持する姿勢を改めて鮮明にしました。
崔外相は、「ユーラシア女性フォーラム」と「BRICS女性フォーラム」に出席するため、ロシアを訪問しました。「ユーラシア女性フォーラム」には、ロシア、ベラルーシ、北韓など120の国と地域から女性代表が出席しました。