政府は、ロシアのラブロフ外相が北韓の非核化について、「非核化という言葉はもはや意味がない」と述べて、北韓の核開発を肯定したことに対して、遺憾の意を表明しました。
韓国外交部は、ラブロフ外相の発言について、「国連安全保障理事会の常任理事国であり、NPT=核拡散防止条約の創設を主導したメンバーとしての責任を放り出す発言だ」として、先月30日、遺憾の意を表明しました。
また北韓とロシアの協力は、国際法を順守すべきだと強調し、ロシアに対して責任のある行動を求めました。
そのうえで韓国は、自国の安全保障を脅かす、いかなる行為に対しても、国際社会とともに断固たる対応をとり、相応する措置をとると強調しました。
ラブロフ外相は先月27日、ロシア国営メディアの質問に対する回答として、アメリカが同盟国の韓国や日本に提供する、いわゆる核の傘に対抗して、北韓側に立つとして、「北韓の非核化という言葉は、もはや意味がない」と主張しました。
ロシアは、ウクライナへの武力侵攻を行う前は、北韓の核実験に対する国連安保理の制裁に賛同し、北韓の非核化を支持する立場をとっていましたが、最近になって、兵器の取り引きの必要性が増したことなどから、北韓と密接な関係を維持しています。