北韓がごみや汚物をぶら下げた風船を、韓国側に再び飛ばしました。先月23日以来、10日ぶりのことで、ことしに入って23回目です。
韓国軍の合同参謀本部は、北韓がごみや汚物をぶら下げた風船を、韓国側に再び飛ばしたと、2日午前5時ごろ、明らかにしました。
風向きを考えると、風船は京畿道(キョンギド)北部と首都圏に移動する可能性があるということで、落下物に注意するとともに、落下した風船を発見した際には触らずに、軍や警察に通報するよう呼びかけています。
北韓はことし5月28日に、初めてごみ風船を韓国に向けて飛ばして以来、持続的に挑発行為を続けています。
合同参謀本部によりますと、北韓が飛ばした風船は、先月23日の時点で5500個あまりに上るということです。
当初は、韓国の民間団体が北韓の体制を批判するビラなどを載せた風船を北韓側に飛ばしたことへの対抗措置とされていましたが、最近ではその理由づけが変化しており、韓国が1日の国軍の日に新型弾道ミサイルの「玄武(ヒョンム)5」を初めて公開するなど、北韓に対する軍事力を誇示したことへの反発とみられています。