イランがイスラエルをミサイル攻撃して、中東の紛争が拡大悪化していることから、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、2日午後、関係部署による緊急点検会議を開きました。
イランは、支援するレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者が殺害されたことなどへの報復として、韓国時間の2日未明、イスラエルに対し大規模なミサイル攻撃を行いました。
これに対してイスラエルのネタニヤフ首相は、対抗措置をとる考えを強調していて、紛争のさらなる拡大が懸念されています。
こうしたことから、尹大統領は2 日午後、龍山の大統領室で、「緊急経済·安保点検会議」を開き、中東情勢や今後の韓国に及ぼす影響などを点検しました。
尹大統領は、この会議で、「中東の状況は尋常ではない。こういう時こそ、より落ち着いて迅速な対応が必要だ」と述べました。
そして「何より重要なことは、現地にいる韓国国民を保護すること」として、韓国人の安全のために必要な措置を取るよう指示しました。
また「中東の安全は、国際原油価格と直結しており、私たちのエネルギー需給と供給網にも大きな影響を与えている」として「不安定な中東情勢が私たちの経済と物流に及ぼす影響を、多角的に分析し、先制的に必要な措置をとらなければならない」と強調しました。