釜山(プサン)市金井(クムジョン)区など、4つの基礎自治体の長などを選ぶ再選挙・補欠選挙が、今月16日の投票日をめざして3日から正式な選挙運動期間に入りました。
今回の選挙では、釜山市金井区、仁川(インチョン)市江華(カンファ)郡、全羅南道(チョンラナムド)霊光(ヨングァン)郡と谷城(コクソン)郡の4つの基礎自治体の長、そしてソウル市の教育委員会に当たる教育庁のトップである教育監が選ばれます。
これらの選挙は、4月の総選挙のあとの、初めての有権者による選択となることから、与野党ともに総力をあげて取り組んでいます。
与党「国民の力」は、全羅南道霊光郡を除く3つの基礎自治体に候補を擁立し、なかでも、伝統的な支持基盤とされる釜山金井区長、仁川江華郡守の選挙での勝利を期待しています。
「国民の力」は、与党として、政府・与党協議会などを通じて地域予算の確保や政策の実行が容易であることを強調し、支持を訴えています。
一方、最大野党「共に民主党」は、支持基盤である全羅南道霊光郡と谷城郡での勝利を目指しているほか、野党「祖国革新党」との候補一本化を模索して、釜山金井区でも勝利を狙っています。
選挙運動は、3日から15日までの13日間で、期間中には、候補者のポスターが指定された場所に掲示され、候補者は拡声器を使って演説を行うことが許可されています。
なお、ソウル市の教育監の選挙については、教育の政治的中立を守るため、政党が関与することが禁止されており、政党の代表や幹部が特定の候補や政策を支持・反対する行為も認められていません。