尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の夫人、金建希(キム・ゴンヒ)氏が、賄賂として高級ブランドバッグを受け取ったとされる疑惑について、検察は2日、「疑いはない」として、金建希夫人を不起訴とする判断を下しました。
金建希夫人は、おととし6月から9月にかけて、韓国系アメリカ人の牧師からおよそ300万ウォン相当の高級ブランドバッグや、179万ウォン相当の化粧品セットを受け取ったとして、収賄の疑いなどが持たれていました。
このうち、高級ブランドバッグを受け取る様子が隠しカメラで撮影され、その映像を、インターネットメディアが公開したうえで刑事告発したことから、検察が捜査を進めていました。
検察は2日、「金建希夫人が大統領の職務に関連してバッグを受け取ったという事実は認められない」とし、金建希夫人や牧師を含む関係者全員を不起訴処分としました。
牧師は、贈り物はアメリカの元下院議員の国政諮問委員への任命などを要請するためだったと主張していましたが、検察は「友好関係を維持するための贈り物」と判断しました。
これに対して牧師は「検察が尹大統領と金建希夫人の弁護をしている」と批判し、検察の決定に不服を申し立てる意向を示しています。