韓国軍の新たな組織、「戦略司令部」が1日、発足し、韓国の通常戦力とアメリカの核戦力を統合する軍事作戦計画の策定を始めました。
韓国軍の戦略司令部は、1日の「国軍の日」に創設され、弾道ミサイルやステルス戦闘機など陸海空軍が保有する兵器を統合運用し、北韓に対する抑止力を強化することを目的とした韓国軍で唯一の戦略部隊です。
KBSの取材によりますと、この戦略司令部の最初の公式任務は、韓国の通常戦力とアメリカの核戦力を統合する「韓米一体型拡大抑止軍事作戦の策定」であることが明らかになりました。
政府高官によりますと、今月初め、戦略司令部に所属する大佐級の将校がアメリカを訪れ、アメリカの戦略司令部と協議を行って、韓国の通常戦力とアメリカの核戦力を統合して運用する、具体的な作戦計画について、実務的な協議をするということです。
これまで、アメリカの戦略司令部に相当する組織が韓国軍には存在せず、戦略司令部の創設によって、韓米の軍事的な協議が一層加速する見通しです。
協議の結果は、12月に開かれる核協議グループの会議で、報告されることになっています。