韓国軍は、ポーランドの民間企業との間で、自爆型のドローンを導入するための契約を締結しました。北韓がことし8月に自爆型無人機の性能試験を行うなど、ドローン開発に拍車をかけていることを背景に、北韓の挑発に対応する狙いがあります。
国防部は2日、防衛事業庁とポーランドのWBエレクトロニクス社が、自爆型ドローン「ウォーメイト」を導入する契約を締結したと発表しました。詳細な契約内容については明らかにしていませんが、ドローンおよそ200台の契約金額は、150億ウォン前後とされています。
「ウォーメイト」は現在、ウクライナ軍にも供給されていて、発注後すぐに納品が可能であるため、韓国軍は来月にも「ウォーメイト」を導入し、12月には実戦配備する計画です。
ウクライナ軍はことし4月、「ウォーメイト」を使ってロシアの地対空ミサイル基地を破壊するなど、実戦でもその威力を発揮しています。
国防部関係者は、今回の契約について、「北韓がことし8月に自爆型ドローンの開発状況を公開した」と述べ、北韓の挑発に対応するための措置であることを強調しました。
ウクライナ戦争では、低価格の小型自爆ドローンが、戦車などの大型兵器を破壊し、戦況を一変させるゲームチェンジャーとして活躍していることも、導入の背景にあるとみられています。
また、ポーランドが過去2年間に、28兆ウォン規模の韓国製K-9自走砲を購入するなど、韓国製兵器を大量に購入していることも、今回の契約につながった背景にあると見られています。