ことしの夏が記録的な猛暑となったことや、異常気象が頻繁に発生したことから、気候変動を「最大の脅威」と感じる韓国人が増加したことがわかりました。
中央日報と東アジア研究院は、8月26日から28日までの間、全国の成人男女1006人を対象に行った「韓国が直面している脅威」に関するアンケート調査の結果を7日、発表しました。
調査は複数回答で行われましたが、韓国が直面している最も大きな脅威を聞いたところ、「気候変動と環境問題」が51.2%で最も多く、「北韓の核やミサイル」が51.1%でした。
また、「アメリカと中国の対立」、「保護貿易の拡散や最先端技術の競争」などがあとに続きました。
去年、行われた調査では、同じ質問に対し、最も多い56.3%が「北韓の核やミサイル」と回答し、「気候変動と環境問題」は41.0%でした。
これについて、東アジア研究院は、保健や気候分野の脅威に対する国民の認識が、これまで重視されてきた軍事安保分野と肩を並べるほど大きくなったと説明しています。
とくに、今回の調査が行われた期間が、全国の平均気温が28度を上回る、記録的な猛暑だった点も、影響している可能性があると、東アジア研究院は分析しています。
また、北韓の核の脅威が、国民にとって日常となってしまった側面も影響を及ぼしているとみられるということです。