ウクライナのロシアに対するミサイル攻撃により、北韓軍の将校6人が死亡したという報道について、韓国の金龍顕（キム・ヨンヒョン）国防部長官は「事実である可能性が高い」と明らかにしました。
 
ウクライナの複数のメディアは4日、軍の消息筋の話として、ウクライナ軍が東部のロシア側が支配する地域に対して行ったミサイル攻撃で、20人以上の兵士が死亡し、この中に北韓の将校6人が含まれていたと伝えました。
 
ウクライナのメディアによりますと、ミサイル攻撃があったのは3日で、ロシアのSNS上に、当時、ロシア軍が北韓の将校らのために訓練を実演していたという情報があるということです。
 
これについて金長官は8日、国会国防委員会の国政監査で、「さまざまな状況からして、事実である可能性が高い」としたうえで、「ロシアと北韓は軍事同盟に準ずる協約を結んでいるため、北韓が追加の派兵を行う可能性が高い」と述べました。
 
ロシアと北韓は、去年6月、プーチン大統領の北韓訪問を機に、どちらかの国が攻撃を受けた際に、もう一方の国が支援することなどの内容が盛り込まれた、包括的戦略的パートナシップ条約を締結しています。
 
また、ウクライナの情報当局は去年、一部の北韓軍の兵力が、ロシア側が支配する地域に到着したと発表していました。


*2025年6月3日修正*