朴景利(パク・キョンリ)氏の大河小説「土地」の日本語完全版の最終巻が出版されました。
朴氏が1969年から1994年まで25年かけて執筆し、ことしで完結30周年を迎えた小説「土地」は、朝鮮時代末期から日本による植民地時代にかけて繰り広げられる一家の物語と民族史を描いた作品です。
韓国の近代史における重要な事件が盛り込まれた大河小説で、韓国では映画やドラマで制作され、高い人気を得ました。
韓国の文学作品を日本に紹介する出版社「クオン」によりますと、日本語訳による「完全版・土地」は2016年から出版され、先月末に最終巻となる20巻が出版されたということです。
これまで、20巻にわたる長編小説が完全版として日本語に翻訳されたのは初めてです。
クオンは今月19日、慶尚南道(キョンサンナムド)統営(トンヨン)市にある朴氏の墓参りをして日本語版の献上式を行うほか、出版記念会も開く予定です。