尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表が今月16日に行われる再選挙・補欠選挙以降、会談し、金建希(キム・ゴニ)夫人をめぐる問題など懸案について話し合うもようです。
金夫人をめぐる問題を含む懸案を議論するため、韓代表が先月24日に要請した会談について、尹大統領は、事実上、拒否する意向を示していました。
しかし、尹大統領が最近、韓代表と話し合う必要があるという参謀らの意見を受け入れ、会談が実現することになったということです。
具体的な日程は、再選挙・補欠選挙が終わったあとに調整される見通しです。
尹大統領が韓代表との会談を決めたのは、政府と与党の対立をめぐって与党支持層の懸念が深まっていることや、金夫人をめぐる疑惑を中心に野党から「弾劾訴追」に言及する動きが出ていることが背景にあるとみられます。
韓代表は9日、再選挙・補欠選挙を控えて支援遊説のため釜山の金井(クムジョン)区を訪れ、与党内で上がっている「金夫人が公の活動を控えるべきだ」とする声について、「私もそう思う。活動を控えることが必要だと思う」と話しています。
韓代表はすでにメディアのインタビューで、「高級バッグ収賄」の疑惑などをめぐる金夫人の謝罪が必要だという見解を表明していますが、「公の活動を控える必要がある」という考えを示したのは初めてです。
尹大統領と韓代表は会談で、このほかに大学の医学部の定員拡大をめぐる問題など、長引く政府と医師らの対立の解消策についても意見交換するとみられます。