金龍顕（キム・ヨンヒョン）国防部長官は10日、新たに就任した日本の中谷元防衛大臣とテレビ会議方式で初めて会談し、両国の国防交流、協力の増進などについて話し合いました。 
 
国防部によりますと、会談は20分ほど行われ、金長官は、中谷大臣の就任を祝ったうえで、「韓日両国は価値観と利益を共有する重要なパートナーだ。両国の国防交流、協力の増進に向けて頻繁に意思疎通しながら緊密に協力していきたい」と述べたということです。
 
これに対して中谷大臣は、感謝の意を表したうえで、「両国間の国防交流と協力は一層重要になっている。今後も両国の国防交流、協力の発展に向けて引き続き協力していくことを望む」と応じました。
 
両国は、北韓の核やミサイルが高度化し、北韓とロシアの軍事協力が深まるなど、安全保障状況が厳しい時期であるだけに、韓日、韓日米の緊密な協力と連携は欠かせないという認識で一致し、来年に韓日国交正常化から60年を迎えて、国防交流、協力を引き続き強化していくことで合意しました。
 
日本の防衛省によりますと、中谷大臣は、早い時期に韓国を訪れる意向を示したということです。
 
中谷大臣は今月1日に就任して以降、今月8日にアメリカのオースティン国防長官と初めて電話会談を行っていて、金長官とは2国目の会談となります。
 
2人は、石破総理大臣が先月の自民党総選挙で公約として掲げたアジア版のNATO=北大西洋条約機構の創設については議論しなかったということです。