韓国系アメリカ人作家のキム・ジュヘさんが、長編小説『小さな土地の野獣たち』で、ロシアの著名な文学賞「ヤースナヤ・ポリャーナ賞」の海外文学部門で受賞しました。
ヤースナヤ・ポリャーナ賞の授賞式が現地時間の10日にロシア・モスクワのボリショイ劇場で行われ、キム・ジュヘさんの『小さな土地の野獣たち』が海外文学部門の受賞作として選ばれました。
この作品は、2021年に発表されたキムさんのデビュー作で、日本統治時代の朝鮮を舞台に、苦難の中で生きる人々の姿を描いています。2023年には韓国でも出版され、注目を集めています。
キム・ジュヘさんは韓国で生まれ、9歳でアメリカに移住しました。
ヤースナヤ・ポリャーナ賞は、世界的な作家レフ・トルストイを称えるために設立された賞で、2003年から韓国の三星(サムスン)電子が後援しています。
この賞は、ロシア語の優れた文学作品とロシア語に翻訳された外国作品を毎年表彰しており、ロシアにおける最も権威ある文学賞のひとつとされています。