韓国の人気音楽グループ「NewJeans」のメンバー、ハニさんが、国会の環境労働委員会の国政監査に出席し、会社内でのいじめについて証言しました。現役アイドルが、国会の国政監査に証人として出席したのは初めてです。
ハニさんは15日の国政監査で、「(所属事務所のADORが)最善を尽くしたとは思わない。私たちを守りたいなら、謝罪やアクションを起こさなければならない」としたうえで、「未来を語る前に、この問題を早く解決してほしい」と述べました。
また、「互いに人間として尊重するならば、少なくとも職場での嫌がらせやいじめは起こらないはずだ」と涙ながらに語りました。
これに対して、所属事務所のキム代表は、「内部で把握したところによると、互いの主張が食い違っている状況だ」としたうえで、「残念ながら、立証できる資料は持っていない」と述べました。
与野党の議員からは、所属事務所と契約を結ぶアイドルは、特殊雇用職に入るため、労働者と認めるには限界があるとする一方で、アイドルや練習生を含めたエンターテインメントの従事者の労働環境が守られるよう、雇用労働部に対策を求めました。
この問題は、NewJeansのプロデュースを手掛ける事務所のミン・ヒジン前代表が、8月にADORのトップを解任され、親会社の「HYBE」と法廷争いを繰り広げているなかで、NewJeansのメンバー5人が、先月11日、緊急に配信を行い、会社内でのいじめについて明らかになったものです。
その後、ファンが雇用労働部に捜査を依頼し、雇用当局がこの問題について、「職場での嫌がらせ」に当たるかについて検討を進めていましたが、社会的な論争が激しくなっているのを受け、国会の環境労働委員会は、ADORのキム・ジュヨン代表とハニさんを参考人と証人として出席を要請していました。