北韓の労働党の機関紙は、首都平壌に無人機を飛ばしてビラをまいた韓国に報復するため、140万人あまりの若者たちが、軍への入隊や復隊を志願したと伝えました。
朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、韓国が首都平壌に対して、重大な主権侵害を行ったとしたうえで、「敵を壊滅させる意思が全国各地に満ちあふれている。14日と15日の2日間で全国各地で140万人あまりの若者たちが、軍への入隊や復隊を志願した」と伝えました。
さらに労働新聞は、無人機事件に接して怒りに満ちた住民たちが、農作業に力を注ぎ、成果を上げているとも報じました。
労働新聞は、韓国が首都平壌に無人機を飛ばしたとする北韓外務省の声明を12日に報じて以降、連日、韓国を非難する記事を取り上げています。
これは、 韓国に対する敵対心を高めるとともに、国内の結束を演出する狙いがあるものとみられています。
これを受け、韓国統一部の当局者は15日、「住民たちの韓国に対する敵対心が、生産の増大につながらなければならないという異例の主張を繰り広げている」としたうえで、「水害の復旧と、来年までに経済5か年計画の成果を出さなければならない状況などによるプレッシャーが働いたものと見られる」と分析しました。