韓国の65歳以上の高齢者の3人に1人は一人暮らしをしていることが高齢者の実態調査でわかりました。
韓国保健福祉部は、3年おきに行っている「高齢者実態調査」の結果を16日、発表しました。
それによりますと、去年、高齢者人口に占める一人暮らし世帯の割合は、3年前に比べて13ポイント増えて32.8%でした。
また、夫婦二人暮らしの世帯は55.2%、子どもと同居している世帯は10.3%でした。
一人暮らしをしている高齢者は、健康・栄養状態、経済状況が、高齢者の平均より悪く、うつ病を患っている割合は平均の2倍、生活上困難を抱えている割合は25ポイント以上それぞれ高くなっていました。
今回の調査結果では、高齢者の年齢や財産の相続などの考え方の変化も目立ちました。
高齢者だと思う年齢は、平均71.6歳で、前回より1.1歳高くなりました。
また、財産については、「自分や配偶者のために使い切る」という回答が7ポイント上がって24.2%になりました。
これに対して、「長男に財産を多く相続させたい」という回答は半分に下がり、6.5%でした。
働く高齢者の割合は39%と、2017年以降上昇を続けています。
高齢者世帯の平均所得や資産が増加しているのに伴い、学歴も、高校や短大以上の割合が上昇しています。
これについて政府は、「前の世代より所得や学歴の高い、新しいシニア層が形成されている」と分析しています。