北韓がロシアに兵士を派遣したとするウクライナの報道に対し、韓国の国防部関係者は「民間人」が派遣された可能性があるとみて追跡中だと明らかにしました。
ベルギーのブリュッセルで開かれたNATO=北大西洋条約機構の国防相会合に出席した、国防部のキム・ソンホ次官は、韓国メディアとのインタビューで、「北韓が兵士ではなく、民間人の人員派遣をした可能性があり、注視している」と述べました。
また、「それが民間人の派遣なのか、兵士の派遣なのかは、今後、より多くの情報をもとに判断すれば明らかになる」と話しました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、17日、EU=欧州連合の首脳会議に出席した後の記者会見で、「北韓はロシア軍に兵士や技術者など、1万人の人員を派遣する準備をしていて、一部の将校はすでにウクライナの占領地で訓練を行っている」と主張しました。
一方、ゼレンスキー大統領の主張に対し、西側諸国は「証拠」が必要だとして、慎重な立場を示しています。
キム次官は、個人的な意見として、「北韓が兵士を派遣したならば、それは、北韓の体制維持の必要性からロシアと軍事協力をしているためだ」として、「ロシアと武器の取り引きを行っているのも、崖っぷちに立たされているため」と指摘しました。