159人が亡くなった梨泰院(イテウォン)の転倒事故からまもなく2年が経とうとしているなか、10月31日のハロウィーンを前に、ソウルの繁華街の「弘大(ホンデ)」は、10万人近い人出となりました。
ソウルの麻浦(マポ)区によりますと、26日午後8時の時点で、弘益(ホンイク)大学周辺の繁華街、弘大一帯には9万8000人あまりが集まり、おととしや去年よりも多い人出となりました。
街は仮装をした人たちで賑わい、写真を撮るために足を止める人が多かったため、一部の狭い路地では、梨泰院転倒事故の原因となった、歩行者が狭いところで圧迫される「ボトルネック現象」も見られたということです。
この日、弘大一帯には警察193人、消防40人をはじめ、区の職員や地域の住民らによる防犯隊など合わせて341人が配置され、歩行者に安全な通行を呼びかけました。
また、同じ時間に、龍山(ヨンサン)区の梨泰院には1万8000人、江南(カンナム)駅一帯には5万6000人が集まりました。
ソウル市の関係者は、「転倒事故から2年が経ち、主な繁華街でハロウィーンを楽しもうとする若者たちが増えている」と語っています。
警察は、弘大や梨泰院など、混雑が予想される15の地域に対する特別管理を、ハロウィーン当日の31日まで続ける方針です。
また、ソウル市も、来月3日までに最大13万人が梨泰院を訪れると見込み、ソウル市全体に投入される安全要員の4割にあたる、4200人を梨泰院に投入する方針だということです。