北韓が、無人機が韓国から飛来し、平壌に侵入したと主張していることと関連して、北韓は、墜落した無人機は、韓半島西側の海、西海(ソヘ)に浮かぶ韓国の白翎島(ペンニョンド)から離陸したものだとして、無人機の飛来は韓国軍によるものだと、改めて主張しました。
朝鮮中央通信は、北韓国防省が、韓国から飛来し平壌で北韓体制を批判するビラを散布した無人機に関する調査結果を発表したと、28日、報じました。
それによりますと、平壌で墜落した無人機は、10月8日午後11時25分ごろ、韓国の白翎島を離陸し、北韓側に越境してきたということです。
これに先立って、北韓は11日、韓国の無人機が無断で平壌上空に侵入し、ビラを散布したと主張したほか、19日には墜落した無人機の残骸を発見したとして写真を公開しました。
一方、韓国軍は北韓の主張について、メディアの取材に「確認しかねる」、「答える価値がない」などとしてきましたが、今回の主張に対しても同様の態度をとっています。
専門家らは、北韓の分析に一部、妥当なところはあるものの、韓国軍が行ったという根拠としては足りないと評価しています。
これについて、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長は28日、談話を発表し、正体不明の無人機が韓国のソウル上空でビラを散布したと仮定し、北韓が「確認することもできず、反論する価値もない」と答えたら、韓国側がどのような反応を示すだろうかとして、韓国軍の対応を非難しました。